
1983年10月1日 186cm 76kg
USレッチェ在籍時代にズデネク・ゼーマンに才能を見出された若手ストライカー。レッチェ在籍時の2004-05シーズンに29試合で19ゴールを挙げ、セリエA得点王争いで5位につけるなど才能を開花させる(得点王は24得点を挙げたクリスティアーノ・ルカレッリ)。しかし翌2005-06シーズンは怪我で出遅れ、31試合で9ゴールに終わる。
2006-07シーズンにローマにレンタル移籍すると、UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント準々決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦でゴールを決めるなど頭角を表し、シーズン終了後に移籍金750万ユーロでローマに移籍(ただしレッチェとの共同保有)。シーズン当初は左のウインガーとしてプレーしていたが、フランチェスコ・トッティが怪我で長期離脱するとワントップのセンターフォワードとして起用される。するとUEFAチャンピオンズリーグではスポルティング戦で決勝ゴールを決めるなど、ストライカーとしても活躍し見事にトッティの穴を埋めて見せた。チャンピオンズリーグ決勝トーナメント・対レアル・マドリード第2戦ではマンシーニに代わってピッチに立ち、彼を倒しにきたペペを退場に追い込むと1点目の基点となり、自身もロスタイムに決勝点を決めた。シーズンオフには新たに移籍金1200万ユーロでローマが保有権を買い取り、完全移籍となった。
セルビア・モンテネグロ分裂の際に、著名な選手の多くはセルビア国籍を選択したが、ヴチニッチは故郷のモンテネグロ国籍を選択した。
アタッカーとして必要とされる能力はほぼすべてを備えている選手。高い身体能力をいかしたボールキープ、そこから繰り出される攻撃のバリエーションは幅広い。長身を生かした空中戦の強さに加え、抜群のテクニックと正確なシュートセンスを持ち合わせる。ゴールアベレージも高いが、左ウイングでプレーするときはチャンスを作り出すことを強く意識しているようで、その時はゴールアベレージが低い。足元の動きが柔軟で、また両足ともに精度の高いキックを蹴ることもできる。両足を器用に使ったドリブルは、相手2、3人を軽く抜くことができる。あまり蹴る機会はないものの、フリーキックでは無回転のシュートを打つこともできる。パス能力は平凡だが、センターフォワードが本職なのでそこは仕方がないといえるだろう。
現在ローマでは左ウイング、ストライカーとしてプレーしているが、本人はどちらでプレーするのが良いか明言していない。




